Not Guilty

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”ディテールに神は宿る”っていう言葉をなんとなく思い出した。たしかLord of the Rings のDVDに付録でついてたインタビューやったと思うんですが、あの映画にリアリティーを持たせたのは、(1秒しか登場しない)悪役の一人一人にも特殊メークアップと本気の”鍛冶屋”さんが作った武器を持たせ、プロの振り付け師が動きの基本までをきっちりと教えたというディテールに対するこだわりだったとかなんとか。誰かが言ってたような。

町や風景にイメージを与えるのは、意識的には全く気がつかないようなディテール。おばあちゃんの家はあまり思い出せないけど、どこかカビ臭いにおいだけやたらと思い出せるのとちょっと似ていると思いました。

シンガポールにイメージを与えるのは、やっぱりあのシュールなギャグレベルに達した罰則と罰金の規則の細かさと、その裏でむき出しになる欲望と混沌。見た目は綺麗だけど、綺麗過ぎて裏の汚いとこが逆に象徴されるような矛盾というかなんというか。とりあえず暑い。